気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年1月22日付
●アウディ加速性能高めた「RS-6」など発売へ(読売・10面)
●加藤自動車総連会長「個人的にはトヨタへのベア要求ほしかった」と表明(朝日・11面)
●三菱自動車も車情報化参入ダイムラーと共同開発(朝日・11面)
●日産の英国工場ストの可能性(産経・8面)
●中国でマツダ4万5000台目標(産経・9面)
●三菱ふそう、中型トラックのディーゼルエンジン、ダイムラーと共用化(産経・11面)
●廃食用油タクシー快走黒煙減らし自然にやさしく(産経・17面)
●ブリヂストン、世界最大のタイヤを東京工場にリニューアル展示(産経・30面)
●2003新社長三菱ふそうポート氏(43)意見収集へ拠点行脚(東京・8面)
●目で見る経済相次ぐトヨタ詣で豊富なカネ、ヒト求めて、不振企業の駆け込み寺(日経・9面)
●フォード赤字大幅減、北米事業改善元(日経・9面)
●フィアット自動車部門分離を検討(日経・9面)
●三井ハイテックハイブリッド車部品製造新日鉄と新会社(日経・13面)
●タカラカルソニックカンセイのレーシング仕様の電気自動車発売(日経・31面)
ひとくちコメント
イギリスの民間最大労組である「AMICUS(アミカス)」によると、英中部の日産自動車サンダーランド工場で続いている賃上げ交渉が決裂した場合、「ストライキに突入する可能性が強い」と警告している。21日付の一部夕刊が報じたのに続き、きょうの産経も時事からの配信記事を掲載している。
英国では日産のほか、トヨタとホンダが現地生産しているが、記事によると、日産の英工場では、従業員4500人のうち、800人がAMICUSに加盟しており、賃上げ交渉が決裂すれば、英国に進出した日系自動車メーカーで初のストになるという。
国内ではトヨタの奥田碩会長の“鶴の一声”でベアゼロや賃下げムードが浸透しつつあるが、日産労組だけが足並みを乱す格好でベアを要求、ゴーン社長も労組の要求を容認する姿勢を示している。だが、「社員に報いる」そのパフォーマンスは、英国までは伝わっていないようだ。