気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年1月24日付
●トヨタ、日産など20社、燃料電池車の水素タンク、共同開発(読売・2面)
●ミニバン競争激化、三菱「グランディス」発表(読売・10面)
●三菱自動車、北米生産増強へ、クライスラー工場活用案(朝日・12面)
●ゴーン社長、欧州のデザイン拠点の開所式で「過去のデザイン軽視を反省」(朝日・13面)
●豊田通商、トーメンと合併へ、吸収、自然な流れ(毎日・8面)
●千葉・京成線、ワゴン車衝突、脱線、大破(産経・1、31面)
●低公害車普及の国際会議、東京で開幕(産経・10面)
●パリ・ダカ 増岡選手が凱旋会見「いろんな勝ち方がある」(産経・24面)
●三菱、自動車の一般鋼板 全量を汎用品に、コスト一割削減(日経・11面)
ひとくちコメント
きのう、都内のホテルで行なわれた三菱自動車の新春社長会見を最後に、自動車メーカーによる一部のメディアを対象とした年末から年始にかけての恒例の記者会見がほぼ終了した。各メーカーはホットな話題をアピールすることによって、それぞれのメディアに如何に多く取り上げてもらうか、各社の広報担当者は、まさに腕の見せどころでもあった。
そんななか、三菱は、今春発売を予定している新型ミニバンの『グランディス』のデザインモデルを記者会見の会場に展示。きょうの読売などが、ニューモデル(外装デザインのみ)の前でスピーチするエクロート社長のスナップ写真を掲載。もっとも、ニューモデルの先行公開は、日産が2月3日に発表する『ティアナ』を昨年秋の中間決算の発表会場でお披露目したという先例がある。
それはともかく、「三菱、北米で工場新設・増設を検討」 (読売)、「三菱、新型車投入急ぎ、国内テコ入れを」( 東京 )など、新春社長会見のピーアール効果も上々のようだった。その三菱は、来週30日にもパリ・ダカ総合優勝の祝勝会も予定しており、久しぶりに上げ潮ムードに浸っている。