トヨタ自動車は29日、欧州の販売目標について同日付の朝日新聞が「2006年に120万台に拡大方針」と報じたことについて、「具体的には決まっていない」とコメントした。同紙の報道は張富士夫社長へのインタビューに基づくもので、張社長は05年に80万台という現行の目標は「遅くとも04年には超えられるだろう」と述べたとも報じている。具体的な数字はともかく、新たな目標の設定が必要な段階となっている。
トヨタの昨年の欧州販売は、フランスなど現地生産の拡充もあって前年比13%増の75万6000台と、6年連続で過去最高を更新した。シェアも4%台に乗せ、05年の目標である5%に接近、80万台の目標は今年にも達成が可能となっている。
トヨタは05年からプジョー・シトロエングループ(PSA)との合弁によるコンパクトカーの生産も開始、06年には年10万台(トヨタ分)のフル生産に入る。この時点で、少なくとも100万台の販売は達成することになりそうだ。
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