同じ場所で同じ原因の事故再び? ブレーキが効かなくなったバス

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29日午前、静岡県熱海市内の県道の交差点で、大型観光バスが道路脇のくぼ地に転落、横転した。この事故で乗員乗客47人のうち、7人が重傷、39人が軽傷を負った。警察の調べに対し、運転手は「ブレーキが効かなかった」と話しているという。

静岡県警・熱海署の調べによると、事故が起きたのは29日の午前11時ごろだという。静岡県熱海市熱海の県道「熱函(ねっかん)道路」交差点で、熱海峠方面から市街地へ下ろうとしていた大型観光バスがスピードを落とせぬまま下り坂を突っ切り、向かい側にあるくぼ地に転落した。

バスは転落の衝撃で横転。上下逆さになった状態でようやく止まった。この事故で乗員乗客47人のうち、7人が横転の際、窓ガラスに突っ込むなどして重傷を負い、他の39人も軽傷を負った。

警察の調べに対し、運転手は「ブレーキが効かなかった。エンジンブレーキをかけようとしたが間に合わなかった」と話しているという。警察では下り坂でフットブレーキを多用しているうちにフェード現象を起こし、ブレーキが作用しなくなったとみて車両の検証などをさらに進めていく方針。

現場の道路では昨年6月にもフェード現象でブレーキの効かなくなったバスが暴走し、乗客1人が死亡、33人が重軽傷を負う事故が起きている。このときにバスを運転していた35歳の運転手は今月15日に業務上過失致死傷容疑で書類送検された。

《石田真一》

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