【キープアイ始まる】遠隔操作、実は機能制限アリ---本当はXXXX出来ます

自動車 テクノロジー ITS
【キープアイ始まる】遠隔操作、実は機能制限アリ---本当はXXXX出来ます
【キープアイ始まる】遠隔操作、実は機能制限アリ---本当はXXXX出来ます 全 3 枚 拡大写真

『キープアイ』が提供するサービスは、GMが北米で実施している『オンスター』のそれとよく似ている。遠隔操作用のインフラがキープアイではPHS、オンスターでは通信衛星という規模の違いこそあるが、サービス内容には遠隔操作型ならではの類似点もある。

キープアイ最大の特長は「通信を使い、外部からセキュリティの操作が行えること」だろう。しかも、ユーザー本人が行うのではなく、キープアイセンターと呼ばれるコールセンターのオペレーターが代行して行うことになる。日本セキュリティーアンドサービスの玉本社長によれば「ユーザーにはリモコンボタンを押すだけの簡略な操作だけとし、複雑なコントロールはセンター側で一括して行なうようにした」という。

例えばクルマが盗まれた場合、ユーザーはコールセンターに電話をかけ、クルマが盗まれた旨を伝える。オペレーターは個人IDと暗証番号で照合を行い、クルマに向けて電話回線で「パニックモード」作動のコマンドを送る。するとどうなるか。

わずかなタイムラグの後、クルマの中には警報が鳴り響くことになる。クルマを盗んだ犯人が運転中だったら相当に慌てること間違いない。そのぐらいの音量でなる。この警報を止めるためにはエンジンを切るしかないのだが、センターから警報動作のコマンドが送られている場合、それを解除するまでエンジンの再始動はできない。セルモーターが回る代わりに警報が鳴る。

技術的には走行中のクルマのエンジンを止め、ドアを自動的に施錠して車内から開けられなくするということも可能だ。ただし、これは事故に直結する可能性があるため、機能制限としてあえて使えなくしてある。

施錠できるということは開錠も可能ということだが、キーを閉じこんだ場合などには同様にセンター側からの操作によってドアを開けることができる。オンスターでも緊急時のドア開錠サービスはサービスの柱となっているが、これはキープアイでも意外に重宝する機能のひとつかもしれない。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ゴツすぎる…だが、それでいい!」日産のハイパワーSUV『パトロールNISMO』発表に、日本導入にも期待の声
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. 新型ランチア『イプシロンHF』発表、280馬力EVで0-100km/hは加速5.6秒
  4. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る