【会田肇のナビ解説】新型『DVD楽ナビ』…カーAVへの期待

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【会田肇のナビ解説】新型『DVD楽ナビ』…カーAVへの期待
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DVD『楽ナビ』が待望のモデルチェンジをした。そのポイントは、ドライブが一つしかないのにDVDビデオを見ながらナビ案内も受けられるってこと。これはナビメモリーという新機能を搭載したから実現したわけで、こうした機能はカーナビ初となる。しかも、リアモニターを含めても22万円という、今までの常識では考えられないほどお買い得な設定となっている。こうした内容は、遅々として普及が進まなかったカーAVにも少なからずや影響を与えることは間違いない。

DVD楽ナビで組み合わせるモニターは、インダッシュ/オンダッシュ共に6.5型となっており、7型が標準となっている最近の状況からすれば画面サイズは一回り小さい。しかし、フロントとリアそれぞれにモニターが用意されればそのサイズの小ささはそれほど気にならないはずだ。モニターを見てみると、視野角もそこそこに広く、コントラストもクッキリとしている。若干、黒の沈み込みが不足しているのが気になるが、車内で見ることを考えれば充分なクォリティを確保していると言っていいだろう。

そして、DVD楽ナビ本体には光デジタル出力端子が備えられている。これは何を意味するのかというと、DVDビデオが実現している5.1chサラウンドシステムへの発展を可能としているのだ。今や家庭用ではDVDビデオの5.1chサラウンドは決して珍しくなくなったけれど、車載システムでは4スピーカー・2chで楽しんでいるのがほとんど。もちろん、デコーダーをシステムとして用意されてはいるが、その価格はトータルで50万円を超えてしまうのが一般的。そんな状況をDVD楽ナビは大きく変える可能性を持っているのだ。

「可能性がある」としたのは、現状、今回のDVD楽ナビには5.1chサラウンドが楽しめるデコーダーが用意されていなかったからだ。パイオニアによれば、専用のデコーダーは03年夏ぐらいまでには用意できるはずだという。価格など、細かな仕様は決まっていないが、希望としては30万円で2モニター+5.1chサラウンドシステムがすべて揃うような設定として欲しいところ。日本ではモニターがあればカーナビが当たり前で、カーAVが二の次となっていたのは事実。DVD楽ナビの登場が、カーAVへの新たなきっかけとなっていくことを期待したい。

《会田肇》

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