運転経験が無い高齢者に多い……交通死亡事故の犠牲

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長野県警は10日、昨年県内で発生した交通死亡事故の犠牲となった65歳以上の高齢者35人のうち、30人は運転免許証の取得経験が無いことを明らかにした。クルマの運転をしたことがないために挙動の予測ができず、それが事故につながるとみている。

これは長野県警の交通企画課がまとめたもの。昨年1年間に長野県内で起きた交通事故で死亡した歩行者51人のうち、35人が65歳以上の高齢者で、さらにそのうちの86%にあたる30人はクルマやバイクの運転免許証を取得した経験がないことが後の調べでわかった。

免許を取得しておらず、クルマを運転した経験の無い人は、歩行者である自分が「クルマからどのように見えているか」をわかっておらず、結果として無理な挙動をする傾向が高いという。

警察では「免許取得歴の無い高齢者は“どんな状況でもクルマやバイクが容易に止まれる”と信じ込んでおり、無理な横断などを強行する傾向にある。また、緩慢な動きが高速度で動く物と相容れないこともわかっていない」と分析しており、今年は高齢者を対象とした交通安全教室などを以前よりも多く開催し、これらの周知徹底を図っていく方針だ。

《石田真一》

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