トヨタ自動車は、インドネシアの合弁会社「トヨタアストラモーター」(TAM)の製造部門と販売部門を分社することで、パートナーのアストラインターナショナル社と基本合意した。トヨタは分社した製造会社の株式を95%保有し、生産部門でイニシアチブを取る。現地で20日に豊田章男常務がアストラ社首脳と覚書に調印した。正式契約は今年半ばの予定。
TAMはアストラ社が51%、トヨタが49%出資しており、昨年は約8万5000台を生産・販売している。合意では製造部門をトヨタの子会社とする一方、販売部門は引き続きアストラ社が51%保有する。
トヨタは、昨年9月に新興8カ国を対象にした世界生産の再編策である「IMVプロジェクト」を策定している。このなかで、インドネシアは多目的車『キジャン』やガソリンエンジンのグローバル生産拠点と位置付けていた。製造部門の子会社化により、アジア域内や他地域への輸出を拡充していく。