気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年3月4日付
●富士重工GMへ初主力車をOEM供給(朝日・13面)
●日本自動車販売協会・上原明会長「新古車登録は業界の恥部」(朝日・13面)
●2003年F1開幕一年目の課題、トヨタの高橋「挑戦の年」(朝日・19面)
●「英国の労働者は仏に比べさぼる」白水・トヨタ副社長失言(毎日・9面)
●「トヨタの花」また開花、耐寒性ラベンダーなど4品種開発(産経・9面)
●トヨタVSホンダF1会見−今年は表彰台に(東京・1面)
●2月の新車販売5.1%増加ホンダは大幅減(東京・9面)
●燃料電池、日産、米UTと共同開発、ノウハウ蓄積自社生産めざす(日経・1面)
●ホンダ、中国でエンジン増産、広州で四輪車用新たに小型車向けも(日経・13面)
●ホンダ、鈴鹿製作所で出火一部のライン停止(日経・13面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車の白水宏典副社長が「英国人労働者はフランス人に比べ働かない」と英紙の「ファイナン・タイムズ」に語ったことで、その発言から波紋を広げている。きょうの毎日や日経などが取り上げている。
記事によると、白水副社長は「英国の工場は仏などに比べると20%も生産性が低いと指摘。タイ人が仕事へ適応しようと努力するのに対して、英国人は仕事をえり好みし、直ぐに職を変える傾向がある」などと発言したという。トヨタ側も「報道された生産性は当社の見解とは異なるもので大変遺憾」とお詫びのコメントを発表している。
白水副社長の処遇が気になるところだが、トヨタでは、この6月の役員改選で初の外国人重役の登用も検討中で、経営陣の国際感覚の遅れを取り戻すチャンスでもある。