気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年3月6日付
●「カローラ」4カ月ぶり首位、2月の新車販売台数(読売・10面)
●マクドナルド、ヤナセなど創業者引退相次ぐ、デフレ不況、拡大戦略行き詰まり(読売・10面)
●ジュネーブ・モーターショー「低燃費」キーワード、石油高ここでも影響(朝日・12面)
●ヤナセ、中古車業に本格参入、高級輸入車市場狙う(朝日・12面)
●トヨタ「イスト」、ダイハツ「ムーヴ」など8車種リコール(朝日・37面)
●米景気減速、消費の両輪にかげり、新車もブレーキ(産経・9面)
●奥田碩・日本経団連会長とシラク仏大統領会談「日仏投資に協力要請」(産経・9面)
●F1グランプリきょう開幕(産経・17面)
●動き出す郵政公社、合理化策トヨタに学ぶ(日経・5面)
●春闘2003、ホンダ、業績連動型に、自動車業界で初提案(日経・11面)
●2月の輸入車販売、3カ月連続増加(日経・11面)
●井田義則・いすゞ社長「中国市場攻略に自信」(日経・11面)
●米国の新車需要、GMワゴナー社長「数カ月は厳しい」と表明(日経・13面)
●アイシンAW自動変速機修理再生部門を分社(日経・15面)
ひとくちコメント
世界最高峰の自動車レース、F1世界選手権がいよいよ開幕。きょうの各紙にもF1関連の企画特集を掲載しているが、F1レースは”走る広告塔”とも呼ばれているだけに、広告ページでもしのぎを削っている。2年目の挑戦となるトヨタ自動車は、6紙にマシンを写し出した全面カラー広告を掲載するなど、派手な宣伝活動を行なっている。
なかでも、読売にはF1以外にも「環境に配慮した低燃費車」の全面広告を5面と36面に、しかも、グループのダイハツも17面に2色刷りの販促広告を全面掲載。
ホンダは、きょうの紙面では日経にモノクロで「HONDAMDX」の全面広告を掲載しているだけで、F1関連は見当たらない。電通の調査によると、昨年の企業などからの広告出稿量は全媒体で2年連続の減少となったが、過去最高益を更新するトヨタだけは不況知らずのようである。