ボルボ『VCC』(多機能コンセプトカーの頭文字)は、走りの高性能が燃費や環境負荷とトレードオフにはならないことを実証した。エンジンは2.6リットル直6(250HP)を搭載、いっぽうハイブリッドで燃費は15.4km/リットル、排ガス浄化性能は他車の排ガスまでクリーンにしてしまう。
燃費の数字はさまざまな技術の集大成だ。まずアルミやカーボンを多用して車重は1300kg。減速エネルギーを電気に転換して42Vバッテリーに貯え、短距離・低速(たとえば渋滞時)なら電気のみでの走行が可能だという。
ただしパワートレイン担当副社長のデレク・クラブによると「これらの技術は10年単位のパースペクティブで実用化される」とのこと。