格安運送をam/pmが展開---東京23区、環境負荷の小さい軽トラで

自動車 ビジネス 企業動向

コンビニエンスストア「am/pm」を運営するエーエム・ピーエム・ジャパンは2日、大阪の運送会社と提携し、配送先を東京23区内相互に限定した格安宅配サービスへ本格参入することを明らかにした。既存の宅配便と比較した場合、3割程度の料金で済むケースもあるという。

これは「アーバンナイトカーゴ」という名称で提供されるサービス。今年2月の開始時点では東京都千代田区内の4店舗のみで実施していたが、現在は10店舗まで拡大されている。午前0時までにサービス実施店舗に荷物を持ち込めば、翌日の正午までに指定された配送先に荷物を届けるというもの。

実際の運送を行なうのは、同社と提携した大阪に本拠を置くジャパンブリッジという運送会社。同社は様々な情報機器を搭載した軽トラックを使い、顧客に対して様々な付加価値を提供することから「移動コンビニエンスストア」と銘打っており、こうしたことがコンビニのフランチャイズを展開するエーエム・ピーエム側のニーズと合致したようだ。

配送料金は一律の設定で1個あたり600円。主なターゲットは個人ではなく法人で、書類などの配送を考慮している。だが、1個あたりとして認められる外装容器(箱)の最大サイズは縦、横、高さの合計が160cm以内、重さ25kgまでと定めており、限界サイズの配送を依頼した場合、既存の宅配業者が定める標準料金の1/3程度で済むことになる。

エーエム・ピーエムの総店舗数は約1400だが、そのうちの半数は東京23区内に集中している。今後は実施店舗を順次拡大していく方針だが、同社では「環境負荷の低い軽トラックを使い、料金も格安にするというところが当社のニーズと合致した。今後は法人需要がどれだけあるのかを見極めた上で、他の店舗への拡大を積極的に図っていきたい」としている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
  2. BMW 3 / 4 シリーズの「M」、392馬力にパワーアップ…マイルドハイブリッドも搭載
  3. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  4. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る