気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年4月11日付
●北部油田都市、キルクーク制圧、米軍とクルド人、全土掌握へ攻勢(読売・1面ほか)
●朝日新聞文化財団、企業の社会貢献・消費者志向賞にトヨタ自動車(朝日・1面)
●スズキとベネトン、富士重とL・Lビーン、車と異業種提携進む(朝日・10面)
●奥田碩日本経団連会長表明「イラク復興に積極的貢献を」(朝日・11面)
●都選管、投票呼びかけ「Qカー」走る(朝日・31面)
●電動4輪車増え、事故も、こんな点に注意を…(毎日・15面)
●WRC第四戦、「ラリー・ニュージーランド」プジョー首位奪環なるか(毎日・21面)
●埼玉の30代暴走族御用、成人後目覚めた無法行為(産経・31面)
●トヨタ、南ア生産のカローラ、欧州へ、2006年メド(日経・1面)
●中国、SARS法定伝染病に指定(日経・1面)
●燃料電池、日立が総力、グループの技術集約、2005年参入(日経・11面)
●新日本石油、水素「スタンド」横浜市内に開設(日経・11面)
●オートバックスセブン、新車も売ります(日経・11面)
●トヨタ子会社を顧客差別と提訴、米弁護士グループ(日経・13面)
●自販連、中古車登録2002年度2.0%減(日経・13面)
●イエローハットサービス開始、車用品、支払いはビール券(日経・31面)
ひとくちコメント
自動車ローンの金利設定をめぐり、黒人とヒスパニックの顧客を差別したとして、弁護士グループがトヨタ自動車の金融子会社を相手取り、差別の禁止などを求める訴えをカリフォルニア州地裁に起こしたと、10日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じている。きょうの日経などが通信社からの配信記事を取り上げている。
記事によると同グループは過去数週間に、ホンダの金融子会社なども、訴えているという。米国における人種差別問題で思い浮かぶのは、2001年に、米国トヨタの『RAV4』の宣伝に用いられた絵はがきをめぐり、米黒人指導者ジェシー・ジャクソン師が人種差別的と激しく抗議し、大きな問題になった。
当時、トヨタは不買運動の回避のため、総額約80億ドルにのぼるマイノリティに対する雇用・取引などの拡大策を発表した。日本では、社会貢献に積極的な企業として朝日新聞文化財団がトヨタ自動車を「消費者志向賞」に選定しているが……。