気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年4月15日付
●米英軍イラク全土掌握、ティクリート陥落(読売・1面ほか)
●株安、年金代行返上も一因、終値バブル後最安、産業界に強い危機感、日本経団連など緊急提言(読売・11面)
●大学生の志望企業、旅行・運輸・自動車が上位、リクルート発表(朝日・37面)
●ヤマハ発動機、二輪車「グランドアクシスYA100W」リコール(朝日・37面)
●トラック4社、増産体制、駆け込み特需、排ガス規制強化前に(毎日・8面)
●VWが中国に第三工場建設へ(毎日・9面)
●トヨタ、7年ぶり2500円割れ(東京・9面)
●デンソー、独ボッシュと合弁、カーナビ用LSI設計で(日経・9面)
●積水化学、自動車内装材樹脂の韓国大手を傘下に(日経・9面)
●オートバックス、モンゴルに商業施設、地元企業と合弁(日経・10面)
●価格破壊のタクシー・青木定雄・エムケイオーナー退任(日経・10面)
ひとくちコメント
就職情報誌のリクルートが発表した大学生の就職志望人気ランキングによると、昨年の調査で初めて1位になったトヨタ自動車が6位に後退した。ホンダも4位から9位、ソニーは、7位から12位へとベスト10から外れた。
きょうの日経などが「トップにJTB、トヨタは6位に後退」という見出しで取り上げているが、毎日は「キムタク効果?、航空業界人気」、朝日は「旅行・運輸・自動車が上位」とし、記事で「トヨタ・ホンダなど、不況でも好業績をあげている企業に人気が集まった」と前向きに評価している。
もっとも、2位に躍り出た日本航空や4位の全日空などは赤字体質を続けており、好業績が上位を占めているわけでもない。ベスト10に入ること自体、人気度が高い証拠だが、大幅に順位を下げたトヨタにしてみれば不満は残るだろう。
こうしたなか、日産は昨年の25位から11位に急上昇したが、各紙とも記事では触れていない。