【ホンダ『エレメント』発表】建造物に近いデザイン手法を選択

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【ホンダ『エレメント』発表】建造物に近いデザイン手法を選択
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「開放感を生み出すため、ドアの開口部を大きく取ろうというコンセプトはデザイン以前にありました。観音開きのドアを採用し、バーンと大きく開くというアイデアもかなり初期の段階で生まれています。問題はそれをエンジニアリングにどう反映させていくのかということ。強度の問題など、クリアしなくちゃならない課題はいろいろとありました」とLPL=ラージ・プロジェクト・リーダー(開発責任者)の松嶋稔郎さんは当時を思い出す。

「自由な雰囲気の象徴としてライフガードステーションをモチーフにすると決めたとき、クルマとしてのデザインではなく、暴風雨にも耐えうる建築物的なアプローチで攻めた方がいいのではないかと誰かが提案したのですが、そこからは早かった。クルマらしからぬ骨太な感じとか、動いているときのスタイルを重視せず、あくまでも置いているときのスタイルを優先するなど、今までのクルマのデザイン手法とは一線を画すような感じで全てが進みました」

「レジャー先で楽しむためのベースステーションとして使うクルマでもありますから、動いている状態を重視しないというのは結果的に大当たり。このクルマを特徴づけている大きな開口部なんて、止まっているときにしか使えませんからね(笑)。総合的に見ても、これまでにないクルマに仕上がったと自負しています」と語る。

プロジェクトが動き出したのは1999年末。そしてほぼ1年後の2001年1月、デトロイトモーターショーで『エレメント』の先行モデルである『Model X』コンセプトが公開される。ボディ構造など、市販化を前提にしたリファインを繰り返し、昨年12月からアメリカでの販売がスタート。月販は平均6000台を記録しており、売れ行きは上々だという。

《石田真一》

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