クルマは人力では止められない---75歳男性が下敷きになって死亡

自動車 社会 社会

5日午前、山梨県韮崎市の市営葬祭場の駐車場で、駐車したクルマが突然動き出し、これを止めようとした75歳の男性が下敷きになるという事故が起きた。男性は病院に収容されたが、内臓破裂などが原因で死亡している。

山梨県警・韮崎署の調べによると、事故が起きたのは5日の午前9時ごろとみられている。韮崎市富士見ケ丘にある市営葬祭場の駐車場で、親類の葬儀に参加するために訪れた75歳の男性が自分で運転してきたクルマを駐車場に置き、葬祭場の建物に向けて歩き出した。ところが背後で自分のクルマが傾斜を滑るようにして前進していることに気づき、慌ててクルマに駆け寄って止めようとした。

しかし、男性が駆け寄ったころにはかなりのスピードとなっており、腕で支えきることが出来ずに転倒。そのまま暴走するクルマの下敷きとなった。男性は事故を目撃していた他の列席者の通報によって救助され、救急車で病院に搬送されたが内臓破裂などが原因で死亡した。

警察では暴走したクルマの検証を進めているが、死亡した男性が傾斜地に停車させたにも関わらず、サイドブレーキを掛け忘れた可能性が高く、これが事故につながる要因になったとみている。同様の事故は全国で幾度となく起きているが、警察では「動き出したクルマを人力で完全に停止させるのは不可能」と注意を呼びかけている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  2. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  3. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  4. マツダ、新型電動SUV『EZ-60』を中国発売…約250万円から
  5. スバル『BRZ』、2026年モデルを米国発表…価格据え置きで2026年初頭発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る