無認可の運転代行業者---警視庁が全国初の強制捜査

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警視庁は8日、東京都公安委員会の認定を受けずに運転代行業を行っていたとして、経営者と役人の合計3人を自動車運転代行業法違反の疑いで逮捕した。低料金を特徴としてかなりの売上げを得ていたが、保険には加入しておらず、事故を起こした際に客とトラブルに発展することも珍しくなかったとしている。

警視庁・交通捜査課、同・青梅署と八王子署の調べによると、今回逮捕された男は青梅市や八王子市などで二つの運転代行会社を経営していた。しかし、そのいずれも運転代行業が認可制となった昨年6月以降も公安委員会に認可申請を行わず、無保険のまま営業を続けてきた疑いが持たれている。

男の経営する業者は、同じエリアで展開する他の業者よりも低料金をセールスポイントとしてきたが、事前に提示された料金より高い額を請求したり、無謀な運転で事故を起こすなどのトラブルが多発していた。また、代行業者に必要な損害保険については「カネが掛かりすぎる」という理由で加入せず、事故を起こした際の補償もうやむやにしてきたという。こうしたことから警察には「何とかしてほしい」という苦情が寄せられていたが、調べてみたら無認可業者であることが発覚した。

逮捕された男は警察の取り調べに対して「認可申請の猶予期間が1年だと思っていた」などと供述しているが、保険への加入を見送っていることから申請するつもりが最初から無かったものとみてさらに調べを進めている。

このような強制捜査は今までに例が無く、全国的にも初めてではないかとしている。

《石田真一》

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