ナルシスト少年、自爆事故? ---通報に至るまでに疑問も

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19日午前、佐賀県佐賀市で3人の乗った乗用車が川に転落し、2人が溺死するという事故が起きた。運転中にドライバーがバニティミラーで自分の顔を見ていた際にコントロールを誤り、川に転落してしまったらしい。しかも運転していたのは少年だという。

佐賀県警・佐賀署の調べによると、神埼郡に住む18歳の少年から「川にクルマが落ちた。自分は脱出したが、一緒に乗っていた2人の行方がわからない」という事故発生を知らせる110番通報があったのは19日の午前11時40分ごろだという。警察が現場付近を捜索したところ、同日午後になって水深約2mの地点に沈んでいる乗用車を発見。車内から2人の遺体を発見した。死因は溺死と見られる。

通報した少年の供述によると、事故が起きたのは通報の直前ではなく、同日の午前7時ごろだったという。18歳の少年が運転するクルマで川沿いの道を友人宅に向けて走っていた。事故の直前、クルマを運転していた少年は備え付けのバニティーミラーで自分の髪型などを確かめながら走っていたが、これが原因で道路右側に逸脱。進路を元に戻そうと急ハンドルを切った際、今度は左に寄り過ぎて川に転落したようだ。道幅は2.8mあったが、川側に転落防止用の柵などは無かった。

生存した少年は助手席側でシートベルトを着用しない状態で乗っていたが、着水の際に車外へ放出され、そのまま十数分掛けて対岸まで泳ぎ着いたという。この際、自分が脱出できたのだから他の2人も脱出できたと思い込み、徒歩で友人宅に向かった。しかし、友人宅に2人の姿はなく、数時間経っても現れないため心配になって警察に通報したらしい。

警察では事故の詳しい経緯を改めて調べる方針だが、この少年がすぐに通報していれば2人が助かっていた可能性もあることから、通報に至るまでの経緯を厳しく追及していくとしている。

《石田真一》

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