スズキ決算「過去最高」とは言わんように---鈴木修会長
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スズキの好業績は、03年3月期からインドのマルチ社が子会社となって連結対象になったほか、日産自動車などへの軽自動車のOEM増加が寄与した。売上高ベースではマルチが1900億円、OEMの増加分が570億円の増収につながり、鈴木会長によれば「実力ではない」というわけだ。
また、北米での連結営業利益がわずか4億円となっていることからも「大手さんのように先進国で利益をあげる体質ではなく、業績も安定していない」と、強調。今期も営業利益で850億円(前期比14.5%増)など、最高の業績を予想しているものの、「日本、世界ともに景気が良くなるとは信じないこと。自分だけを信じて(合理化などを)やるしかないんです」と、修流の社内引き締め策に終始した。
《池原照雄》