駐車違反の反則金が嫌で警官をひき逃げ---結果は重大

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19日午後、大阪府大阪市の中心部で、駐車違反の取り締まりから逃れようとした男が制止する警察官をひき逃げするという事件が起きた。警察は一斉配備を敷いて逃げた男の行方を追ったが、発生から十数分後に男が「私がやりました」と110番通報し、駆けつけた警察官に公務執行妨害と傷害の容疑で逮捕されている。

大阪府警・天満署の調べによると、事件が起きたのは19日の午後4時45分ごろだったという。大阪市北区堂島の市道で駐車違反の取り締まりを行なっていた同署・地域課の56歳巡査長が、駐車違反を示すステッカーを貼り付けたクルマが発進するのを目撃した。

このため自転車で追いかけ、信号待ちしていたこのクルマのドライバーに駐車違反であることを指摘、クルマから降りて免許証を提示するように告げたが男はこれを無視。発進しようとしたしたのでクルマの前方に回り込もうとしたところをはねられたという。クルマは巡査長をはねたことに気づき、一旦は停止しようとしたが、結局そのまま逃走した。巡査長は肩や足に軽い打撲を負った。

警察では悪質なひき逃げ事件と断定し、周辺に一斉手配を敷いて逃げたクルマの行方を追ったが、事件発生から十数分後に男が「警官をひき逃げしました」と110番通報してきたため、警察官を現場に急行。クルマに乗っていた28歳の男を公務執行妨害と傷害の疑いで逮捕した。

警察の取り調べに対し、この男は「駐車違反の罰金を払うのが嫌で逃げた」と供述しているという。「駐車違反であれば反則金で済んだが、公務執行妨害や傷害は刑事罰の対象になる。裁判も受けてもらうし、前科になる」と捜査員から聞かされた男は、ひどく落ち込んでいるという。

《石田真一》

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