盗難車の挙動お見通し---指名手配犯、ヘリコプターに負ける

自動車 社会 社会

20日午前、茨城県鹿嶋市内の国道51号線で、盗難届けの出ている乗用車を鹿嶋署のパトカーが発見した。鹿嶋市内を縦横無尽に逃げ回ったが、最後には自損事故を起こして運転していた男が負傷。立ち往生したところを逮捕されている。

茨城県警・鹿嶋署によると、問題のクルマを発見したのは20日の午前9時15分ごろだったという。鹿嶋市清水の国道51号線を鹿嶋署・地域課のパトカーがパトロールしていたところ、前方に盗難手配のかかっている乗用車を発見、追跡を開始した。パトカーはドライバーに止まるように指示したが、これを無視するかのように速度を100km/h程度まで上げて走り続けた。

交通量も多く、このまま追跡を続けると別のクルマが関係する事故に発展する恐れがあったことから、県警ではヘリコプターを鹿嶋市上空に出動させ、上空300mから逃げるクルマを追い続けた。パトカーは一定の距離を保ちながら追跡しつつ、進行方向に別のパトカーを先回りさせるなど、包囲網を狭めていった。それでも容疑車両はおよそ1時間30分に渡って鹿嶋市内を縦横無尽に走り回った。

しかし、前方に回りこんでいたパトカーに気を取られたためか、午前10時50分ごろに電柱へ衝突するという自損事故を起こした。運転手は負傷したが、鹿島署は乗っていた41歳の男を窃盗容疑で逮捕した。

実はこの男、民家の駐車場からクルマを盗み出そうとした窃盗未遂容疑で指名手配されていた男とわかり、警察では「ヘリコプターで追跡する価値はあった」とコメントしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  2. トヨタ『ハイラックス』新型に“GRスポーツ”が来るぞ! オフロード性能を強化へ
  3. ポルシェ『カイエン』新型、史上最強1156馬力のフル電動SUVに…1335万円から
  4. コンパクトカーやミニバンにも対応! ソフト99の布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」普通車サイズを拡充
  5. 日産のピックアップトラック『ナバラ』が新型に、三菱『トライトン』と基本共用…フロントは専用デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る