新型『レガシィ』で大きく変わったリアデザイン。初代から特徴的だったリアコンビ間をつなぐガーニッシュが無くなり、ボディをラウンドするウィンドウガラスとキャラクターラインが強調された。ツーリングワゴンとB4に共通するボディフォルムの力強さと凝縮感のヒミツは、数十回に及ぶプロポーションの見直しにあるようだ。
「リアをすっきりさせたのは、リアコンビの機能を明確にしたこと、そして新型で初めてウィンドウのラインを美しくボディに美しくラウンドさせることができるようになったからです。今まではガーニッシュで隠れていたラインと面を出すことができました」とスタジオチーフデザイナーの若尾文男氏は語る。
またツーリングワゴンとB4に共通する美しいルーフラインについて「長いルーフでエモーショナルな動きを表現するため、プロポーションにこだわりました」と語るのはデザイン部、担当デザイナーの大関透氏。「ボディ前後方向に強い絞り込みをほどこし、凝縮感とドキドキする走りのイメージを強調しました」と続けた。
デザインを最前面に押し出したというレガシィ。これからのスバルデザインについて大関氏は「デザイン部は今、いろいろな感性が入ってきて活性化しています。それぞれのシーンで、先を見すえて変わっていけるでしょう」と自信を持って答えた。