これまで6戦中5リタイアと苦しい状況のオリビエ・パニス。モナコは1996年に彼にとって唯一の優勝を飾った思い出のサーキットだけに、そこに賭ける思いはかなり熱いようだ。「今シーズンの初ポイントを獲得するにあたって、モナコ以上の場所は思いつかないね。大好きなトラックだし、初優勝という最高の思い出もある」
「正真正銘のストリートサーキットはドライバーにとってもチームにとっても大いなるチャレンジとなる。ほとんどのコーナーは目で見ることができないからこそ、モナコを速く走るためにはマシンを信頼することが大事。マシンが身体と一体にならないとモナコでは勝つことができない」
「今年は不運が続いているけど、僕は『TF103』にかなりの信頼を置いているんだ。モナコで最も重要なのはミスを犯さないこと。でないとすぐにバリアに衝突する羽目になる。ほんの些細なミスでも命取りになるから、一瞬たりとも気を抜くことができない。2時間にも及ぶ長丁場で集中力をマックスに保つのことは挑戦のし甲斐があるね」とパニス。
「オーストリアでのリタイアは悔しかった。でも僕はファイターだから、絶対に諦めたりしないよ」と次のレースへの意気込みを語った。