高速道をフラフラと走る自転車を見かけたら……警察が注意喚起

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北海道警は29日、札幌市白石区内の道央自動車道で、自転車に乗った96歳の男性を通りがかったドライバーが発見。このドライバーの協力もあり、男性を無事に保護していたことを明らかにした。警察では「どこから高速道路に進入したのか」など詳しい事情を男性から聞いているが、痴呆の症状が認められ、経緯ははっきりしていない。

北海道警・高速隊の調べによると、事件が起きたのは29日の午前10時すぎだという。通行中のドライバーから「高速道路の路側帯を自転車で走っていた老人を自分のクルマに保護している。警察に引き渡したい」という内容の110番通報が寄せられた。

老人は通報を受けて駆けつけた高速隊に引き渡されたが、この老人を保護したドライバーは「札幌インターチェンジ(IC)から1kmぐらいの地点で路側帯をフラフラと走っていた。危ないと思い、老人を呼び止めて自分のクルマに保護した」と、高速隊員に話したという。

この老人は札幌IC付近に住んでおり、本線の料金所をすり抜けてそのまま進入したと思われるが、痴呆の症状があることから事情聴取は難航しており、誤進入のはっきりとした経緯はわかっていない。

北海道内では昨年だけで78件、今年に入ってからも15件の徒歩や自転車による誤進入事件が報告されている。「誤って進入した」というケースが大半を占めるが、中には「高速道路は自分の家の近所を通っており、こちらを通った方が近い」と供述。故意に進入したことをほのめかす猛者もいるようだ。

警察では「今回のドライバーは老人をすぐに保護するなど、非常にスムーズな対応だった」と絶賛する一方、同様のケースを発見した場合には「すぐに警察に通報してほしい」と呼びかけている。

《石田真一》

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