パトカー追走でまた死亡---ベテラン消防士はなぜ逃走したのか?

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9日深夜、秋田県能代市内の国道7号線で、一時停止を怠ったことでパトカーの追跡を受けていた乗用車が猛スピードで逃走している最中、運転を誤って別のクルマと正面衝突する事故を起こした。逃走していた側のクルマを運転していた能代地区消防署・北部分署に所属する49歳の消防副士長が外傷性ショックで死亡している。

秋田県警・能代署の調べによると、事故が起きたのは9日の午後10時50分ごろだという。国道7号線でパトロールを行っていた同署のパトカーが交差する市道から一時停止を怠って国道に進入した乗用車を発見。赤色灯を点灯させ、このクルマに停止するように呼びかけた。

しかし、このクルマはそれを無視するようにスピードを上げて逃走を開始。前方を走るクルマを対向車線側にはみ出すようにして追い抜きながら逃走を続けた。パトカーは後方から追走したが、逃げる方のスピードが早く、本格的な追走を開始した段階ですでに300mほどの差を付けられていたという。

クルマはその後も逃走を続けたが、900mほど走ったところで信号待ちの渋滞に引っかかり、これを避けようと対向車線に出た際、前方から進行してきた別のクルマと正面衝突する事故を起こした。

この事故で衝突された側のクルマを運転していた51歳の男性が大たい骨を折る重傷を負った。逃走車両を運転していた男は大破したクルマに体を挟まれるような状態となり、救出が続けられたが30分後に外傷性ショックなどが原因で死亡した。

後の調べで逃走車両を運転していたのは能代地区消防署・北部分署に所属する49歳の消防副士長と判明した。警察では事故の原因を調べているが、この副士長の血液からは高濃度のアルコールを検出しており、警察では飲酒運転の発覚を恐れて逃走を試みたものとみて、この副士長の当日の行動などを調べるとしている。

《石田真一》

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