【新聞ウォッチ】日産、役員報酬も”過去最高”の大盤振る舞

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年6月16日付

●日産自動車、定数減らし、取締役報酬アップ、最大平均3億円(読売・2面)

●ルマン、ベントレー73年ぶりV、クリステンゼンはV4(読売・23面)

●チーム郷は4位、マシンの損傷響く(東京・20面)

●ルマン、予選第1日、チーム郷6位、オール和製マシンで挑む(東京・21面)

●新日鉄など、自動車鋼板、値上げ要請、来月にも5-10%(日経・1面)

●自動車産業100年、再編の行方、規模の効果勝負の年(日経・7面)

●新ロールス・ロイス、日本で、1台4000万以上(日経・9面)

●京都議定書、批准から1年、なお、ロシア態度曖昧(日経・23面)

ひとくちコメント

今年も株主総会のシーズンが到来したが、日産自動車が19日開く定時株主総会で、役員の報酬総額の上限を15億円から20億円に引き上げることなどを骨子とする定款変更を提案する。日産はカルロス・ゴーン社長の方針で、2年連続で社員の給与を増額しているが、役員の報酬も増やし「やる気」を引き出すのが狙いという。

きのう15日付の産経が1面の大きな囲み記事で特報したのを受けて、きょうの読売などが後追い記事を掲載している。 定款変更では同時に現在9人の取締役を7人に削減する人事案も提案。ゴーン流経営改革の一環として、「取締役一人一人の権限を強化し、業績次第で欧米並みの多額報酬も可能にする」(毎日)。昨年度に支払った役員報酬総額は13億円だが、定款変更後の上限額を単純平均すると1人2億8500万円の報酬を支払うことができるという。

日産は03年3月期決算で過去最高益を計上、有利子負債を2年前倒しで完済しているが、ゴーン社長による大盤振る舞の影で、「仕事がきつい」とか「機密保持のため、ブレーンになると誓約書を書かされる」など、締めつけも厳しいという幹部社員のグチも聞かされるが……。

《福田俊之》

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