罰則強化後も悪質な飲酒運転は増えていた!! 頭を抱える沖縄県警

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沖縄県警は6月30日、改正道路交通法施行後1年間の飲酒運転摘発件数が3052件となり、特に酒酔い運転の検挙件数が2001年〜2002年の同時期に比べ、63.5%増となる121件になっていたことを明らかにした。改正法施行前の酒気帯び基準量での検挙件数は激減したが、上下の検挙件数が増えてしまい、結果的にポイントを押し上げた形となった。

これは改正道路交通法が施行された昨年6月1日から今年5月31日の間、県内で飲酒運転(酒気帯び、酒酔い)の摘発を受けた件数をまとめたもの。改正法が施行される以前の2001年〜2002年の同時期は検挙者総数が2966件で、このうち呼気1リットルあたり0.25ミリグラム以上の酒気帯びが2892件、酒酔いが47件だった。

ところが改正道交法施行後は、罰則の強化によって「従来は軽い気分で飲酒運転を行っていた人がやらなくなった」ためなのか、0.25ミリグラム以上の従来基準での検挙者は激減。1990件となり、実に902件も減った。

ところが従来基準の減少分を追い越す形で新基準(0.15ミリグラム)での検挙者が増加。その数941件となり、トータルで見れば39件の増加となった。さらには2001年〜2002年では47件に過ぎなかった酒酔い(泥酔)の検挙者数はなんと63.5%増の121件に急増。結果として改正法施行前よりも検挙者が増え、しかもその大半は悪質な泥酔運転だという散々なものに。

飲酒原因と考えられる事故の件数は2001年〜2002年の同時期と比較した場合、45件マイナスの137件となっているが、死亡交通事故は13件で8件プラスとなった。

沖縄県警では「罰則強化の影響を軽視している人が県民には現在も数多く残るということを表現した数字。今後も摘発を強化し、飲酒運転は悪いことだと周知徹底させ、将来的には検挙者数を大幅に減らしていきたい」とコメントしている。

《石田真一》

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