男性がいると眠れない---夜行高速バスに女性専用車

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JR系列のバス会社であるジェイアールバス関東と西日本ジェイアールバスは2日、東京〜大阪間を運行する夜行高速バスに女性専用車両を設定し、今月18日から上下1便ずつを運行することを明らかにした。

私鉄系のバス会社が品川(東京)〜弘前(青森)間を走る夜行高速バスに2000年10月から同様の女性専用車両を設定しているが、利用者が最も多く、幹線と位置付けられる東京〜大阪間の便に導入されるのは今回が初めて。

両社によると、JR系バス会社が東京〜大阪間で運行する夜行高速バスは、東京駅発着の「ドリーム号」が上下5便、新宿発着の「ニュードリーム号」が上下4便あり、これに加えて座席が狭い代償として運賃がさらに安い「青春ドリーム号」が上下2便(東京発着と新宿発着)あり、一晩に11便が行き交うという幹線だ。

利用客のほぼ6割は女性で、その大半が1人旅だという。運賃が安いことから特に若い世代の人気が非常に高いのだが、「すぐそばに知らない男性がいると安心して眠れない」という要望が相次いでいた。

また、出発直後に車内の照明が全て消されることから「男性が近くにいると危険を感じる」との声もあり、これに応じる形で東京〜大阪便の運行を担当する両社が女性専用車を設定することになった。

女性専用車「レディースドリーム大阪号」は現行の11便に足す形で運行され、事実上の輸送力拡大となる。東京系統の5便は輸送力を確保するために座席定員の多い2階建て車両が使われているが、女性専用車は天井が高くて圧迫感の少ないスーパーハイデッカー車両を使用する。これはレディースドリームのために用意された専用車で、カラーリングも従来車とは異なるものにする予定だという。

運賃は従来便と同額の片道8610円。通常は乗車日の1カ月1日前の午前10時から発売となるが、運行開始日の7月18日から8月12日乗車分については、7月11日午前10時からの発売となる。

《石田真一》

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