経営危機に陥っているイタリアのフィアット社は、経営悪化の元凶となっている自動車部門を再建するため、新たな資本注入が必要との声明を発表した。資本提携しているGM(ゼネラルモーターズ)や債権銀行団に要請する見通し。
フィアットは経営危機に直面しており、先月下旬には18億ユーロの増資や1万2300人に及ぶ人員削減を発表したが、本格的な経営再建には資本注入が必要としている。このままで、資本不足によって債務超過となる懸念があると、している。
フィアットと一定の距離を置いているGMや再建には強行なリストラが必要としている債権銀行団に、追加出資を求めているもので、GMや銀行団がこれに応じるかは微妙だ。