70mを転落---生後11カ月と無理心中

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9日午前、静岡県静岡市内の国道150号線で「乗用車が崖から転落したらしい、炎上している」という通報が警察に寄せられた。道路から約70m下には大破・炎上したクルマがあり、その横で運転者とみられる若い男性と乳児が死亡していることが確認された。警察では無理心中事件として捜査を続けている。

静岡県警・焼津署の調べによると、事故が起きたのは9日の午前10時30分ごろだという。静岡市石部付近の国道150号線沿いにある廃棄物処分場の作業員から「クルマが駐車場のバリケードを突き破って崖下に転落したらしい。激しく炎上している」との110番通報が寄せられた。

警察官が現場を確認したところ、クルマの近くには運転者とみられる若い男性と乳児が倒れており、2人は崖から落ちた衝撃で大破したクルマから車外に投げ出されたと判断された。2人は全身を強く打ち、すでに死亡していた。

この事故が起こる直前、焼津市に住む21歳の女性から「別居中の夫がクルマで長男を連れ出した」という通報が警察に寄せられており、クルマのナンバーを照会した結果、死亡したのは21歳の男性と生後11カ月の男児であることが判明した。

夫婦は現在離婚に向けて係争中で、事故で亡くなった子供の親権を巡ってかなりの紛争状態にあった。このため、警察では夫が子供との無理心中を図ったものとみて捜査を続けている。

現場は海沿いを走る国道で、静岡市と焼津市の境界付近。クルマが転落したのは海に面した駐車場だが、転落防止のバリケードが設置されており、かなりのスピードで衝突しないと破壊されないようになっていた。昨年7月には運転を誤ったクルマが焼津市側で転落事故を起こしており、この際には150m下の海岸に転落したクルマのドライバーが奇跡的に生還している。

《石田真一》

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