ドライバーは意識が無かった? 謎の踏切事故

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9日午後、青森県青森市のJR津軽線の踏切で、通過中の貨物列車に軽トラックが衝突し、線路外まで弾き飛ばされるという事故が起きた。衝突は列車の先頭部ではなく、中間部で発生しており、警察ではドライバーが運転中に何らかの疾患で意識を失った可能性もあるとみて調べを進めている。

青森県警・青森署の調べによると、事故が起きたのは9日の午後3時30分ごろとみられている。青森市清水付近にあるJR津軽線(奥内〜左堰間)の踏切で、1台の軽トラックがゆっくりと進行し、通過中の貨物列車の側面に衝突。そのまま貨物列車に弾き飛ばされる形で遮断機などを破壊した後、路外に逸脱して止まった。

貨物列車の運転士は事故発生に気づかずそのまま通過。クルマが線路外に逸脱したため、およそ5分後に現場を通過した特急列車の運転士も事故発生には全く気づいていなかった。警察への通報は事故を目撃した近所の住民が行っている。事故を起こした軽トラックは67歳の男性が運転していたが、この男性は全身を強く打っており意識不明の重体。

事故発生の一報を受け、別の警察官がJR貨物に確認を取ったがその段階でも運転士は事故を起こしたことを認識しておらず、職員が当時現場付近を通過した貨物列車を点検したところ、前から9両目付近と10両目付近の側面に何かがぶつかったような擦過痕が発見されたことで、ようやく把握するという状態だった。

目撃者の話では、軽トラックが踏切に差し掛かった際にはすでに遮断機が降りている状態だったが、そのまま前進を続け、やがて側面部に突っ込んだという。次の瞬間に軽トラックは列車に弾き飛ばされる形で遮断機の制御部に激突。そのまま逆方向の線路外に飛ばされてようやく止まった。

警察では現場にブレーキを踏んだ痕跡がないことから、軽トラックの運転手が居眠りか、あるいは事故直前に何らかの疾患を起こして意識を失っていた可能性があるとみて、男性が心臓などに持病を持っていなかったなどを調べるとしている。

《石田真一》

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