犯罪発生後の「クルマが盗まれた」というアリバイ工作

自動車 社会 社会

北海道警は12日、自分が行った侵入窃盗事件を隠蔽するため、所有するクルマが盗難された偽り、警察に被害届けの提出を行おうとした41歳の男を窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。男は容疑を全面的に認めているという。

北海道警・(札幌)北署の調べによると、この男は今月6日未明、札幌市北区内の市立小学校の職員室に侵入。教師の机などから現金5万円あまりを盗んだ。男が職員室内で物色を続けていた際、設置されていた侵入者検知装置に引っかかり、警報機が作動した。男はそのまま逃走を開始。建物から逃げ出した直後、警備会社から通報を受けた警察官がパトカーで駆けつけた。

男は自分が現場近くまで乗ってきたクルマに戻ろうとしたが、クルマはすでに警察官が発見。「エンジンはまだ暖かい」、「容疑者が使っていたクルマではないか」など、警察官同士の会話から、男はクルマの回収を断念。徒歩で現場から立ち去った。

数時間後、男は自宅近くの交番に「自宅前に置いていたクルマが盗まれた」と届け出た。この際には通常の盗難事件として受け付けたが、男が「盗まれた」とするクルマが後に小学校侵入事件の容疑車両と一致していることが明らかになった。このため、警察では任意による取り調べを続けていたが、最終的に男が小学校に侵入したことを認めたため、窃盗容疑で逮捕している。

男は取り調べに対して「クルマはもっと遠くに置くべきだった」と、自分のミスを悔やんでいたようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  2. コンパクトカーやミニバンにも対応! ソフト99の布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」普通車サイズを拡充
  3. トヨタ『ハイラックス』新型に“GRスポーツ”が来るぞ! オフロード性能を強化へ
  4. ポルシェ『カイエン』新型、史上最強1156馬力のフル電動SUVに…1335万円から
  5. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る