全員脱出から数分で全焼---マイクロバス整備不良

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17日午前、静岡県焼津市内の東名高速道路上り線で、高校生17人と教員3人の合わせて20人が乗ったマイクロバスが車両火災を起し、わずか数分で全焼するという事故が起きた。警察では整備不良が出火の原因とみて車両の検証などを進めている。

静岡県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは17日の午前8時55分ごろだという。焼津市大住付近の東名高速道路上り線で、生徒と教職員合わせて20人が乗ったマイクロバス運転をしていた35歳の男性教諭が後部エンジンルーム付近から白煙が立ち上っているのをミラーで確認した。直後に加速感が失われたことから、エンジンに何らかの異常が発生していると考えたこの教諭は路肩にクルマを止め、乗っていた生徒らに素早く車外に脱出するように促した。

マイクロバスは全員が脱出してからわずか数秒で燃え始め、数分後には車体全体が炎に包まれた。消防が出動して消火作業に当たったが、バスは全焼してしまった。けが人はなく、全員無事だった。

このマイクロバスは1995年製造のもので、レンタカー会社が所有しているものだった。運転していた教諭は警察の事情聴取に対して「加速感が無くなるのと、白煙が吹き上がるのが同時だった。エンジンが焼きついてしまったのかもしれない」などと供述しているという。警察では整備不良の疑いがあるとして、このバスを所有するレンタカー会社から整備状況などについて事情を聞く方針だという。

教諭が異常を感じた直後にバスを止め、乗っていた生徒らに素早く脱出することを促した教諭の判断について、警察では「最良の措置だった。直後にクルマが全焼していることを考えれば、数分の猶予もなかったということだ」と話している。

《石田真一》

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