●30代夫婦がこんなに使った
共同自家用運転手システムの対象は、高齢者に限ったものではない。都心部住まいで自家用車をもてない人、慢性疾患で通院が必要な人など、さまざまなニーズがあると考えられる。単にクルマで運ぶだけでなく、病院の送り迎えや予約、薬の搬送、買い物の補助、子どもの送迎など、生活に密着した多用なサービス内容が想定されている。
国土交通省では昨年、今年と2回にわたり、こういった「生活支援輸送サービス」の実証験を実施した。場所は東京23区と武蔵野市、三鷹市である。そこでユニークだったのが、モニターになった外資系企業に勤務する30代の夫婦のケースだった。
母親の帰宅も午後の10時、11時となるため、4歳の子供をどうするかが悩みの種だった。運転手が幼稚園や習い事の送迎まで行い、その後は託児所に届けてくれるように依頼した。これで母親も心置きなく働くことができたが、この夫婦が最大のヘビーユーザーだったという。
いっぽう70代の夫婦の場合は、近所のタクシー会社にお歳暮、お中元を欠かさず、万一の場合には優先して配車してくれるように依頼していたという。高齢者の間には、このような自衛策をとるケースもあるわけだ。
1/3●クルマがないと生活が成り立たない
3/3●タクシー業界生き残り、さらに消費拡大へ



