【新BMWデザイン考】“濃い”BMWと“薄い”BMW……パラダイス山元

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【新BMWデザイン考】“濃い”BMWと“薄い”BMW……パラダイス山元
【新BMWデザイン考】“濃い”BMWと“薄い”BMW……パラダイス山元 全 12 枚 拡大写真

『3シリーズ』に『7シリーズ』、SUVの『X3』に、『Z3』の後継モデル『Z4』と、このところたて続けに新車攻勢のBMW。新世代のBMWデザインが目指すところはなにか、元スバルのカーデザイナーでもあるミュージシャンのパラダイス山元が分析する。

【画像全12枚】

★異質なほど存在価値、優越感が高まる

古くは『328』をルーツとしたロードスターのコンセプトを受け継ぎ、Z3でつかんだ小型オープンマーケットのひとつ上にクラスを設定、今回投入されたZ4。彫刻的ともいわれるその独特なフォルムには違和感を感じる向きもあるだろう。直6エンジンを縦置きして、古典的ともいえる長いボンネットのスポーツカーを出し続ける狙いは、ずばりBMWのオリジナリティ回帰にある。

ポルシェやアウディなど洗練された、女性的なまでにエレガント&スポーティネスを追求する他メーカーとデザイン面で一線を画すことと、男気を感じるピュアでスポーティな走りを体感できるスペックを満載し、スポーツカー市場に再びBMWの名を轟かせようという戦略がそこに見え隠れする。

市場では500万円以上する価格帯にありながら、その独創的なスタイルゆえ今後人気が保てるかどうか云々と噂されているが、その辺りはBMWとしてはすべて開発コンセプトに織り込み済みである。もともとBMWのシェアは、世界で2%程度。その中でさらにコアなBMWファンが乗ってくれれば充分と開発者は考えている。なんの棘もない万人向けのスタイリングを目指したところで真のスペシャリティカーには成り得ないということである。

多くのユーザーから異質に見られれば見られるほど、その存在価値が高まるというシナリオである。乗る側のステイタスというのは、乗れない者に対しての優越感であり、その審美的要因はオーナー自身が理解できるものであれば、それでいいのである。BMWのデザイナーは、そういうハイソなオーナーの感情を充分に理解した上で、芸術的領域まで踏み込んだ新しい造形を模索した。

2/3★性能はともかく……キドニーグリルにあこがれ
3/3★5シリーズはデザイン的に「薄いクルマ」

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《パラダイス山元》

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