酒酔いJRバス、複数回の接触事故を起こしていた?

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静岡県警は20日、同日午前に道路交通法違反(酒酔い運転)容疑で送検したジェイアールバス関東・宇都宮支店に所属する32歳の運転手が酒に酔った状態で路線高速バスを運転中、神奈川県内の東名高速で他車との接触事故を起こしていたことを明らかにした。これまでに複数のドライバーが「接触された」と名乗り出ており、警察が事実関係の確認を急いでいる。

静岡県警・高速隊、神奈川県警・高速隊の調べによると、酒酔い運転をしていたとみられる路線高速バスが関連するとみられる事故はこれまでに複数の届け出がある。最も早い時間に起きたのは神奈川県山北町内が現場になったものとみられている。

18日の午前8時15分ごろ、山北町山北付近の東名高速下り線を走っていた51歳の男性が前方を走る大型バスを追い越そうとしたところ、このバスも追い越し車線側に進入してきた。男性のクルマはバスに進路を塞がれる形となり、車体左前部がバスの車体に接触。反動で道路幹側の側壁に向かって弾き飛ばされた。

男性のクルマはその場でスピンし、バンパーなどを破壊する被害を出した。バスは接触後もそのまま走り続けたことから、男性は当て逃げ事故として神奈川県警に通報している。

また、これ以外にも複数の場所で「接触した」との届け出があり、神奈川、静岡の両県警が事実確認を行っている。

バスの乗客も蛇行運転が始まった直後から数回の衝撃を感じており、乗客が運転席まで苦情を言いに行ったのも「衝撃を異常な事態だと認識したから」だと証言している。警察では運転手を酒酔い運転と認知しているが、複数回の事故を起こしていたとしたなら、その状態はこれまで明らかになった事実以上に深刻だったのかもしれない。

《石田真一》

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