今度は護送車から窃盗容疑者が逃走…管理に問題あり?

自動車 社会 社会

19日夜、愛知県警・名東署の護送車から窃盗容疑で逮捕され、同署に拘留予定だった21歳の男が手錠を外して逃走するという事件が起きた。

男は逃走から11時間後に発見・逮捕されたが、愛知県警・監察官室では護送車に同乗していた警察官から事情を聞くなどして男が逃走した経緯などを詳しく調べていく方針。

愛知県警・名東署の調べによると、事件が起きたのは19日の午後7時20分ごろだという。容疑者の拘留質問のために名古屋地裁へ向かっていた護送車が同署の駐車場に戻り、警察官がドアを開けたところ、窃盗容疑で逮捕されていた21歳の男が突然飛び出し、そのままフェンスを乗り越えて逃走した。

護送車のドア近くにはこの男が拘束していたとみられる手錠が残されており、警察では護送車内で手錠を外して逃走を試みたと判断。他署への応援も要請するなどして、50人体制で現場付近の捜索を行った。

男の行方は全くわからないままだったが、20日の午前6時ごろ、名東署から数百メートル離れた住宅地の路上を歩く裸足の若い男を発見。この男が逃走中の容疑者と判明したため警察官が追跡、数分後に身柄も確保された。警察では男が特殊な工具を隠し持ち、手錠を外したのではないかと当初発表していたが、取り調べの際には「手錠が腕から抜けた」などと供述していたという。

男が乗っていた護送車には警察官3人(運転席と助手席に2人、後部座席に1人)が乗っていたが、同乗していた警察官は男が手錠を外していたことに誰一人気がついていなかった。県警の監察官室では同乗した警察官の管理体制や、手錠の使用方法に問題が無かったかなどを含め、今後聞き取り調査を行ない、警察官に対する具体的な処分を決めていくとしている。

県警では「市民の方々にご心配をお掛けしたことを深くお詫びします。原因を早期に究明し、再発防止に努めていく」とコメントしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  2. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  3. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. ダムドから『ジムニーノマド』用のボディキットが3種登場!『ジムニーシエラ』用の新作「サウダージ」も注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る