パトカーに追跡され、首都圏JR止める

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23日午前、交通違反を行ったことでパトカーの追跡を受けていた男がクルマを捨て、道路と隣接して走っているJR線の線路に逃げ込むという事件が起きた。警察官と駅員が男を取り押さえるまでの30分間、電車の運行が全くできない状態となり、約3万5000人の足に影響が出るというトラブルに発展した。

警視庁・三田署の調べによると、事件が起きたのは23日の午前8時40分ごろだという。港区三田付近の国道15号線(通称:第一京浜)を走行していた乗用車が、三田署前のUターン禁止区域でUターンを強行したところを同署員が発見。

パトカーで追跡を開始した。乗用車はパトカーの追跡を受けながら数百メートル走行したが、乗っていた男は高輪3丁目付近の路上でクルマを乗り捨てると、そのままフェンスを乗り越え、隣接するJR線の線路に逃げ込んだ。

その数分後、JR京浜東北線の運転士が線路を横切るようにして走る男を発見。「事故を起こす可能性がある」として、付近の列車を全て緊急停止させる非常通報装置を使用し、電車の運行をストップさせた。

男は警察の通報を受けて駆けつけた品川駅の駅員と、男の後を追うようにして線路に入った警察官に取り押さえられ、道路交通法違反の現行犯で逮捕された。だが、男を取り押さえるまでの約30分間に渡って電車の運転は完全にストップ。京浜東北線、山手線、東海道本線の利用客3万5000人の足に影響が出た。

男は24歳の自称会社役員で、警察の取り調べに対しては「飲酒運転の発覚を恐れて逃走した」と供述しているという。警察では道交法違反容疑での取り調べをまず行い、その後に列車往来危険容疑での取り調べも行っていく方針。

《石田真一》

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