群馬県警は26日、県内で行われた主要な夏祭りの会場に現れ、示威行為を行った暴走族の数が48グループ(延べ数で約600人)となり、昨年よりも総数にして500人あまり減少したことを明らかにした。
今年4月に施行された県の暴走族追放条例によって示威行為自体が禁止行為となり、警察が取り締まりを行う理由ができたため、これを嫌ったものとみられている。
群馬県警・暴走族対策室のまとめによると、7月1日から8月25日までの間、群馬県内で行われた主要な祭の会場やその周辺に集まって示威行為を行ったと確認された暴走族は延べ48グループで、昨年の同時期よりも2グループ減った。延べ人数では昨年同時期の1100人から605人に急減少している。
その背景には今年4月から施行された県の暴走族追放条例。特攻服を着た状態で歩き回ったり、集団走行を繰り広げるなど行為を「勢力誇示するための行為」として禁止した。
罰則規定は科せられていないものの、警察が取り締まりを行うための理由になるため、暴走族の方が示威行為を避けたものとみられている。確認された暴走も祭の会場近くではなく、それを避けるようにして行われていた。
県警は「条例の効果は確認できた」としているが、夏休みには暴走族に新加入する少年も多いことから、暴走族自体の活動は秋に向けて活発化する可能性も高いとして、引き続き取り締まりを強化していくとしている。