日産自動車と三菱自動車工業は8月29日、軽自動車のOEM(相手先ブランド生産)供給に関する契約を正式に交わした(既報)。三菱が年間約2万台の軽商用車を日産に供給する。
日産は同日、軽商用車を10月初旬に発売するとともに、車名を『クリッパー』と決めたことを発表した。キャブオーバーのトラックとバンの2タイプ。日産はこれで、スズキから調達しているミニバンタイプの『モコ』を合わせ、軽自動車の品揃えを拡充する。
日産が命名した『クリッパー』は、旧プリンス自動車工業の前身である富士精密工業が1958年に投入した小型トラックの名称。日産は1966年にプリンスを吸収合併した後も76年まで『クリッパー』の生産を継続した。プリンスが発祥という点では看板モデルの『スカイライン』と同じ流れをくむものだが、今やこの名称を思い起こせる人も精々50代以上かも知れない……。