小学生はタダ! 神戸の地下鉄とバス---TDM

エコカー 燃費

神戸市交通局は2日、国土交通省が行っているTDM(交通需要マネジメント)の一環として、今年10月から来年3月までの休日に限り、大人と同伴して市営地下鉄や市バスを利用する小学生以下の子供2人までの運賃を無料とする実験を実施することを明らかにした。マイカーを利用してきたファミリー層を公共交通機関に呼び戻し、長期的に見た場合の二酸化炭素排出量を抑えることが目的だという。

これは神戸市で行われるTDMの第一弾として行われるもの。プラン名は「交通・環境モニター実証実験 エコモーション神戸」で、今年10月1日から来年3月28日までの間、休日(土曜、日曜、祝日)に限って、神戸市交通局の運行する地下鉄の一部区間と、市バス全線を家族連れで利用する際、大人1人あたり小学生以下の子供2人までの運賃を無料とする。

自動改札が導入され、利用人員の把握がバスよりも行いやすい地下鉄の場合、休日に利用する人は平日の60%程度に留まっており、このうち子供料金での利用は全体の1.3%しかない。通勤通学の需要が無いということを前提にしても、休日の利用率落ち込みは激しかったが、それと反比例するように神戸市中心部では渋滞が平日以上に頻発しており、周辺地域から中心部へ向かう道路の混雑が特に顕著だった。

このため、自家用車での移動を選択しやすいファミリー層を公共交通機関へ誘導することが中心部での渋滞解消や環境の保全につながると判断。その第一弾として小学生以下を無料とすることで割安感を強調する作戦に出た。

今後はプリペイドカードを利用した場合に、大人の運賃を数パーセント値引くとい第二弾のプランも実施していくという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る