チャイルドシードで通行人を撲殺した男に実刑判決

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自分のクルマから取り外したチャイルドシートを凶器に、たまたま通り掛かった57歳の新聞配達員の男性を殴打して殺害したとして、殺人罪に問われた31歳の男に対する判決公判が3日、大阪地裁で開かれた。裁判所は男に懲役14年の実刑判決を言い渡している。

この事件は2002年の6月5日に発生している。同日の午前4時30分ごろ、大阪府富田林市小金台の住宅街で57歳の男性が新聞を配達していたところ、現場付近を徘徊していた男に言いがかりをつけられるとともに、この男が持っていたチャイルドシートで頭部を数十回殴打された。

男性は頭蓋骨骨折や脳挫傷が原因で死亡しており、通報を受けて駆けつけた警察官が犯行に及んだ30歳の男を殺人の現行犯で逮捕した。

男は調べに対して「人間関係が嫌になった。最初はクルマで事故を起こして死のうと思ったが、なかなか死ねないので誰かを殺して刑務所に入ろうと思った」などと供述。その供述があまりにも異常であることから、当時は薬物中毒ではないかとも疑われた。

3日に行われた判決公判で大阪地裁の西田真基裁判長は「犯行はあまりに身勝手であり、かつ短絡的。通り魔的な犯行が周辺住民に与えた恐怖は大きく、殺害方法も非常に残忍であり、被害にあった男性の恐怖も計り知れない。情状を酌量するような余地は無く、その理由も無い」として、懲役15年の求刑に対し、懲役14年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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