警察を挑発? 多重違反男を逮捕

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宮崎県警は6日、泥酔状態で無車検(無保険)のクルマを無免許運転していたとして、えびの市内に住む44歳の男を道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で5日に逮捕していたことを明らかにした。

宮崎県警・えびの署の調べによると、事件が起きたのは5日の午後4時40分ごろだという。えびの署の玄関付近にいた地域課所属の警察官が通過するクルマを眺めていたところ、今年4月に無免許運転で摘発した男がクルマを運転し、同署前の市道を走りすぎるのを発見した。

警官はパトカーで男のクルマを追跡し、自宅前に着いた段階で道交法(無免許運転)の現行犯で逮捕した。

ところが、すぐに男の息が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施したところ、測定できる量としては最高の呼気1リットルあたり0.9ミリグラムのアルコールを検出。さらには乗っていたクルマが無車検(無保険)であることも判明しており、今後は酒酔い運転、無車検・無保険車運行の各容疑でも調べを進めていくとしている。

男は2001年11月に酒酔い運転を原因とする人身事故をおこしており、免許はこの際に取り消されて現在も取得していない。今年4月に無免許運転の摘発を行った際にも、警察ではこの男が「2001年11月の摘発以後も恒常的に無免許運転を続けている可能性が高い」としてきた。

男は「もうしない」と涙ながらに誓ったため、略式処分だけで済ませたという経緯もある。だが、今回は無免許、酒酔い、無車検、無保険と、多くの交通違反行為を積み重ねていたため、再犯の可能性が高いと断定。逮捕に踏み切った。

警察では「警察署の前を通過するとは絶対に発覚しないと思っていたのだろう。ある意味で警察に対する挑戦と受け取らざるを得ない」と言いつつも、かなりあきれている様子だ。

《石田真一》

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