【新聞ウォッチ】「ペーパー車検」でトヨタ東京カローラ店が行政処分

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年9月11日付

●三菱自動車、ディーゼル開発撤退、ワーゲン製エンジン搭載へ(読売・10面)

●ブリヂストン栃木工場、あすにも操業再開、社長会見、引責辞任は否定(読売・10面)

●逃走車両に警官発砲、車上荒らし容疑者、1人重体、1人重傷、奈良(読売・39面)

●車排ガスに新認定基準、国交省来月導入、世界最高水準に(朝日・1面)

●トヨタ東京カローラ、うその車検書類作成で行政処分(朝日・39面)

●日産ディーゼル、NOx大幅減の大型トラック発売(毎日・8面)

●ディーゼル車排ガス規制、千葉、業界要請で罰則延期も、1都3県スクラムぐらり(東京・29面)

●フランクフルトモーターショー、日本メーカー欧州市場に攻勢、小型戦略車、低公害車を投入(産経・8面)

●自動車各社、欧州販売立て直し、トヨタ・日産、販社の基盤強化(日経・1面)

●個人向け自動車リース提携、UCと日立キャピタル(日経・4面)

●独自動車大手、中国にらみ新型小型車、フランクフルト国際ショーでBMWなど相次ぎ公開(日経・11面)

ひとくちコメント

車検を受けるために納車した車を検査せずに車検をパスさせたとして、関東運輸局が民間車検業者に指定されているトヨタ東京カローラ(本社・東京都目黒区)の「谷原店テクノショップ」について、車検業や整備業の認証と検査員5人の資格も取り消す行政処分を出した。

運輸局によると、カローラ店の検査員5人とフロント係の2人は2001年2月から昨年9月までの間、車21台を実際には検査・整備せずに点検・整備したかのように偽る書類を、都内の自動車検査登録事務所に出し、車検証の更新手続きをした。いわゆる「ペーパー車検」だが、関東運輸局は道路運送車両法違反容疑でフロント係らを告発する方針という。

きょうの朝日と毎日が社会面で小さな記事で取り上げているが、運輸局関係に強いと見られている東京などには掲載されていない。

筆者の知るあるカローラ店の営業マンは「新車以外にも携帯電話(au)や傷害保険の新規契約までノルマになっている」と嘆く。利益の確保にはノルマの締め付けを厳しくする営業方針もわからなくもないし、クルマの性能アップで車検時の整備が軽微になっているとはいえ、納車した車を検査せずに手数料を受け取っていたとすれば立派な詐欺行為。社会的責任は免れないだろう。

《福田俊之》

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