器物損壊犯と車上荒らし犯、同じ店に

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福井県警は18日、自動車販売店に侵入して展示車両に傷を付けていた男と、同じ販売店に侵入して車上荒らしを行おうとしていた男を、17日にそれぞれ器物損壊と窃盗未遂の容疑で逮捕した。逮捕された2人の男には面識はなく、特に窃盗未遂の容疑者はたまたまこの店をターゲットとしたことで逮捕されることになった。

福井県警・大野署の調べによると、問題の自動車販売店では今月に入ってから展示車両を狙った器物損壊事件が相次いでいた。ほぼ1日おきに2〜3台のクルマが鋭利な刃物で傷を付けられるなどの被害を受けており、このことから店の経営者らが事件発生の可能性が高い16日深夜から17日未明に掛けての間、展示車両に隠れるなどの張りこみをおこなっていたという。

ところが17日の午前0時30分ごろ、駐車場に止めてあったトラックの助手席側ドアをこじ開けようてとしている不審な男を従業員が発見。「何をしているんだ」と一喝すると、男は金目のものを盗む目的で車上荒らしを行おうとしていたことを認めたため、警察に通報。駆けつけた大野署員に引き渡した。

だが、この男は器物損壊事件のことは全く知らず、車上荒らしのターゲットとして選んだのも今回が初めてだったと供述しており、器物損壊の容疑者が別に存在する可能性が高まった。

従業員は警察からその旨の連絡を受けて再び張りこみを再開したところ、同じ日の午前4時すぎになって周囲の様子を気にしながら駐車場に侵入する不審な男の姿を確認した。男は展示されているクルマ5台のドアを手当たり次第に傷つけた。

これを見て経営者の友人が一喝しながら歩み寄ると、男は自分が乗ってきた軽自動車で逃走を開始。経営者有人や他の従業員らは連携プレーで男のクルマを大野署方面に追い込み、男は午前4時40分すぎに器物損壊容疑で逮捕されている。

警察の取り調べに対し、窃盗未遂の現行犯で逮捕された男は大筋で容疑を認めているが、器物損壊の容疑者については容疑を否認しているという。警察では「同じ店がターゲットになることは稀にあるが、双方の存在を全く知らない容疑者が偶然に侵入するのは珍しい」とコメントしている。

《石田真一》

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