270台、6億円のクルマがロシアへ消えた

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北海道警は18日、ロシアへ不正に輸出する目的でRV270台(時価6億円相当)を盗みだしたとして、岡山県を本拠地とする山口組系の暴力団員ら7人を窃盗容疑で逮捕した。

盗難から密輸出まで全てのプロセスに道外の組織暴力団が関わっていたとみられ、道警では他府県の警察本部の応援も受ける形で実態把握を急ぐ方針だ。

北海道警・捜査三課などの調べによると、今回逮捕されたのは岡山県内を拠点に活動する山口組系の暴力団員3人、大阪を拠点に活動する同組系の別の暴力団員2人、北海道側で輸出書類などの作成を行っていたとみられる2人の合わせて7人。

調べによると、この7人は共謀し、2002年秋から今年夏までの間、北海道内で盗難・調達したRVを小樽港などからロシアへ向かう貨物船に積み込み、密輸出した疑いが持たれている。

北海道内では昨年秋から今年夏に掛けての間、RVの盗難が激増。まさに手当たり次第に盗みだすといった様相だった。背後に大掛かりな窃盗集団が存在することはわかったが、その組織の実態についてはこれまで判明しておらず、手口からは道外の組織が関与している可能性が高いことだけが判明していた。

逮捕された7人のうち、暴力団員5人は車両の盗難のみを担当し、北海道側の2人がこれを買い取ってロシア人バイヤーに高値で転売していた可能性が高いとみられている。転売を担当していた男は取り調べに対して「1回2億は堅かった」と話しており、少なくとも10億円近い不正な収入を受けていたとみられる。

警察では引き続きこの7人を追及し、車両の流出ルートを含めた調べを進めていくとともに、岡山県警や大阪府警の応援を受ける形で関係各署の家宅捜索も順次行っていくとしている。

《石田真一》

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