25日未明、愛媛県松山市で当て逃げ事故を起こしたクルマが逃走する際、3台のクルマと接触する事故を起こし、その後に運転を誤って橋の欄干に激突。運転していた45歳の男が車外放出されて死亡するという事故が起きた。
愛媛県警・松山南署の調べによると、発端となる事故は25日の午前2時に発生している。松山市平井町付近の県道を運転代行に勤務する52歳の男性が軽自動車で走っていたところ、後方から猛スピードで走ってきた乗用車が追突した。男性は追突の弾みで電柱などにも当たり、全身を強く打ち、一部の骨を折る全治1カ月以上の重傷を負ったが、追突してきたクルマはそのまま逃走した。
この直後、事故現場から逃走したと思われるクルマは対向車線を走行し、乗用車や大型トラックなど合わせて3台に次々と衝突。このクルマの運転者らにも軽傷を負わせたが、止まることなく走り続けた。
警察が被害者からの通報を受けて現場付近を捜索したところ、最初の追突現場から3kmほど離れた温泉郡重信町西岡付近の県道に架かる橋の欄干に乗用車が衝突し、大破しているのを発見した。ドライバーはシートベルトをしていなかったとみられ、フロントガラスを突き破った状態で橋から約6m下を流れる内川に転落。脳挫傷などが原因ですでに死亡していた。後の調べでこの男は同郡川内町に住む45歳の男と判明した。
警察ではこの男が事故を起こし、逃走する途中で他車とも接触し、最終的には自損事故を起こして死亡したものとみて、接触した4台のクルマのドライバーを負傷させた業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で調べ、被疑者死亡のまま被疑者死亡のまま送検する方針だ。