急速な円高に強い懸念---トヨタ張社長

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トヨタ自動車の張富士夫社長は29日、東京で開いた新型車『シエンタ』の発表会場で、最近の為替動向について「日本経済のファンダメンタルズを反映しているとはいえない」と述べ、1ドル=111円台水準の円高は行き過ぎとの認識を示した。

同時に円高の進行自体も「急速過ぎるのが問題」と、強い懸念を表明した。一方で張社長は、9月中間決算については今回の円高以前に為替予約を行っていたこともあり、「大きな影響はない」と述べた。

張社長は、5月の前期決算発表の席上、2004年3月期の連結業績について為替水準が前期並なら「前期を上回る業績をあげたい」としていた。国内や米国などの販売好調を背景にトヨタの9月中間期は営業増益となる見通しだが、「こういう状態では下期の見通しが立てづらい」と、不透明感の高まりを懸念している。

《池原照雄》

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