気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年9月30日付
●出光苫小牧製油所、タンク鎮火へ(読売・1面)
●トヨタもコンパクトミニバン、7人乗り「シエンタ」発売(読売・10面)
●ベンツ、アルマーニの装い、スポーツカー来年末発売(朝日・3面)
●BMW日本法人社長、コルドバ氏に(朝日・10面)
●8月、自動車生産台数、2ヶ月連続で減、自工会まとめ(朝日・10面)
●支援会社10社来年に統合へ、日産グループ(毎日・8面)
●主張・ディーゼル規制、国は「怠慢」批判に応えよ(産経・2面)
●三菱自動車、欧州戦略見直し、ダイムラーと「共同」展開(産経・9面)
●キャッチ・井巻マツダ社長「欠かさぬ現場回り」(産経・11面)
●あすから首都圏、ディーゼル規制、廃業増加、物流に影響も(東京・9面)
●国内生産、トラック4.9%増、8月買い替え増(東京・9面)
●日産ディーゼル、仏ルノー、減資応じる、再建策固まる。銀行と日産、金融支援(日経・1面)
●不二越、上海汽車と合弁、自動車用軸受け、来年4月量産(日経・13面)
ひとくちコメント
あす10月1日から東京都と神奈川、埼玉、千葉の3県が乗用車を除くディーゼル車を規制し、粒子状物質(PM)の排出基準に満たない車の走行を全面禁止する。きょうの東京などが“告知”記事などを掲載している。
産経は「主張」欄で「国に先行して排ガス対策強化に乗り出す自治体の前向きな試みを支持したい」としたうえで「自治体が提起した問題点を国は真摯に受け止めるべきである」とし、国は「怠慢」批判に応えよ、などの論調で警告している。また、東京は経済面で「排ガス浄化装置の装着などの負担に耐えられないで零細の輸送業者が廃業に追い込まれている」という実態をレポートしている。
今回の規制強化が各方面に影響を与えているようだが、大気汚染を防止するためには、移動発生源である関係業者の負担はある程度やむを得ないだろう。