【東京ショー2003出品車】ダイハツ『XL-C』---合理性以外の価値

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京ショー2003出品車】ダイハツ『XL-C』---合理性以外の価値
【東京ショー2003出品車】ダイハツ『XL-C』---合理性以外の価値 全 2 枚 拡大写真

軽自動車における経済性、合理性以外の価値---なかでもクオリティの追求を試みたのが、コンセプトカー『XL-C』。外板に樹脂パネルを多用した完全なスタディモデルだが、デザインの完成度は量産車レベルだ。

エクステリアは曲面を多用した、普通乗用車然としたもの。軽自動車は通常、室内スペースをできるだけ広く取るために、サイドシルをあまり絞らない角形デザインになりがちだが、XL-Cはサイドパネルに丸みをつけ、小型車のような有機的デザインとしている。

さらに特徴的なのは「情感を大切にした」(ダイハツ関係者)というインテリア。シート表皮、トリム、ダッシュボードはすべて本革張りで、車内には高級車のようなレザーの香りが漂う。シートは背もたれ、座面ともに分厚く作られ、パセンジャーに伝わる路面の衝撃を軽減する。ホイールストロークを大きく取れない軽自動車では有効な対策だ。

現在のところXL-Cは市販化される予定はないが、コンセプトは新車開発に活用されるという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る